ギュンターハタネズミはステップレミングの夢を見るか
どうも、お久しぶりです。
…と言っても、この全く更新のないブログを見たことがある人はほとんど居ないのではないでしょうか。
5年前にアメリカンチンチラの記事をアップしてから音沙汰のないこのブログですが、実は「アメリカンチンチラ」でGoogle検索をすると某超有名専門店に次いで2番目に表示されております。
※数年前まではトップでしたが、久しぶりに調べてみると2番目になっていました。
さて、今回は久しぶりに小動物の記事を書き連ねていこうかと思います。
今回ご紹介するのは、ギュンターハタネズミ(Microtus guentheri)。
繁殖した子を問屋さんに見せた時、何これ?何て種類?どうやって飼うの?いくら?と質問攻めにあったほどに無名なネズミについての記事となります。
私も小動物問屋に5年半ほど勤めておりましたが、扱ったことはおろか、存在すら知らない種類でした。
◆概要
・生息地
と言うのも、調べても出てこない…
さすが知名度が低いだけあります。
ともかく、ユーラシア大陸に生息するのは確かなようです。
・見た目
ナキウサギのようなフォルムでややステップレミングに似ています。
また、チャイニーズハムスターのように、少し伸びたかわいらしい尻尾があります。
・体長
ステップレミングよりやや大きめ。
・体重
ステップレミングよりやや重め。
・餌や飼育環境
ステップレミングと似ています。
・寿命
寿命は調べても出てこないのですが、恐らくステップレミング程度かと思われます。
ちなみにGoogleでハタネズミの寿命を調べてみると8~12ヶ月と出てきました。
今現在飼育している最初に購入した子は2021年11月生まれで、ほぼ1歳にはなりますが、衰えを見せず立派に交尾を続けているほどに元気なので1歳半から2歳程度かと推察されます。
寿命については調べても全く出てこないため、今後検証していきます。
・価格
価格は2022年6月にブリーダーさんから買った金額は1匹1万円でした。
年々少しずつ安くなっているみたいですが、そこまで大きく値崩れしていない印象です。
ペットショップに並ぶとすれば、オスで10000~15000円、メスで12000~16000円程度かと思います。
個人的には、できればオス12800円、メス14800円くらいで流通してほしいですね。
◆ステップレミングとの違いについて
ここまでステップレミングと同列に扱うと、ステップレミング飼ってればいいんじゃねとなるかと思いますので、違いを申し上げるとすれば、よく触れます。
ギュンターハタネズミは噛むとよく見かけますが、だいたい上手く扱えていないと噛む子になるというのは哺乳類であれば基本的にはどの種にも通ずるものがあります。
まだカワウソが流通している頃、私はベビーから育てて出荷していましたが、私が育てると噛まない子になるとお褒めをいただいておりました。
コツは単純で、そもそも噛ませない事です。
人を噛むことを覚えさせなければ噛みグセがつきません。
話は脱線しましたがギュンターハタネズミに話を戻すと、そもそもネズミという被捕食動物は臆病です。
床材に潜っているところを急に触ればびっくりして反射的に噛んでしまうこともあります。
そのため、そもそも驚かせないように優しく手に乗せるところから始めて、人に掴まれることに慣れてから触るようにすればこのように手に乗せて触ることができるようになります。
とはいえ、私も買ってから数日はギュンターハタネズミのステップレミングによく似た容姿から悪夢が蘇り、恐怖で触ることができませんでした。
また、もちろん個体差はあると思いますがステップレミングはどれだけ慣らそうとしても噛む印象です。
この種に限っては扱い方がどうこうの問題ではありませんでした。
ペア組みできてても急に殺し合うし、産まれた子はある日突然食うし…
見た目はかわいく、好奇心旺盛なので近寄ってくるところは愛らしいですが、かなり繊細な生き物だと感じました。
◆飼い方
基本的にはステップレミングの飼い方と同じような感じで飼えます。
環境
床材は紙製でも木くずでもいいですが、ペレット材をメインで使う生き物ではないように感じます。
但し、ペレット材は消臭効果などに優れているため、底面に軽く撒いてから床材を敷くと臭いなどを抑えることが出来ます。
と言っても、ギュンターハタネズミはそこまで気になるような臭いは感じません。
ちなみに、ある程度トイレを決めているようで、 1箇所で排泄するため、トイレ部分にペレット材を多めに敷いてあげると良いかと思います。
また、牧草をよく食べるため、柔らかい牧草をしっかりと入れてあげましょう。
固い牧草は巣作りに使うため、固い牧草も入れてあげましょう。
後は運動量が多いので回し車を入れてあげると喜びます。
餌
私が購入した際、お店からは牧草とウサギやモルモットのペレット飼料を与えるだけで飼えますと説明を受けましたが、ペレットはあまり食べない印象です。
牧草は良く食べるので、牧草メインのような感覚です。
ハムスターブレンドや鳥用の餌など、種子類も与えてみましたが食べなくはないです。
種子類は粒が小さいものが食べやすいらしく、粟穂などは好んで食べていました。
ただ、いちばん食い付きがいいのは牧草でした。
また、牧草などカラカラのものをよく食べるからか、水分要求量が多いです。
気づいたら給水ボトルが空になっていることもあるので、適度に確認しましょう。
◆繁殖
2022年6月13日に交尾を確認し7月7日に生まれました
妊娠期間は約24日 程度。
初産で5匹誕生しました。
2回目の出産の際は8匹産まれたので、やはり初産は数が少ないですね。
初産ではオス3メス2、2回目はオス5メス3とメスの方が割合が少ないように感じます。
まだ2回しか増えてないので、この辺りについても検証していきます。
また、産まれてから1ヶ月程度で親から離しても生きていける状態になります。
生後約2週
初産の際、できるだけ親に付けようとしていたのですが、ある日メスの個体だけ原因不明で死んでいたので、ある程度大きくなったら親から離した方が安全かと思われます。
2回目の子たちは前回より早め(生後1ヶ月程度)に親から離しましたが、問題なく成長しました。
生後約3週
生後1ヶ月経過していなくてもこのくらいのサイズであれば親から離しても問題なく成長しました。
こんな感じでギュンターハタネズミの紹介を終わりたいと思います。
久しぶりの投稿のため、ただでさえ拙い文章がさらに酷いことになっているかと思いますが、ご容赦いただければ幸いです。
生き物業界に出戻りしたので、今後はまた不定期に投稿していきたいと思います。
それでは。